LZ A3 レビュー ~Kill K3003~

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かつてハイブリッド型イヤホンの始祖たるUltimate Ears Super.fi 5EBは圧倒的な低音が全域を支配するイヤホンでハイブリッド型はゲテモノと印象づけた迷機でした。

僕の記憶が正しければ、その後わざわざハイブリッド型に挑戦するメーカーは現れず高級イヤホンと言えばバランスド・アーマチュアの多ドラと言うのが定番になりました。

その様な中モニターヘッドホンの老舗AKGが当時としては破格の10万円超えのイヤホンとして打ち出したのがなんと当時ゲテモノのイメージが強かったハイブリッド型でした。

しかしてそのK3003はAKGサウンドとも言うべき特徴的な高音備えた名機でありました。

そのK3003の功罪はハイブリッド型の路を切り開いた事とハイエンドイヤホンの敷居を上げた事でしょう。

後者に関しては皆様色々思うところはあるでしょうが今回のテーマは前者、ハイブリッド型についてK3003はある種の指標となり中国のオーディオメーカーがその構成をこぞってパクり参考にしKill K3003なるイヤホンをリリースし始めた事についてです。

中華オーディオメーカーの一つLZはHead-Fiでも定評のあるメーカーで既にハイブリッド型としてLZ A2を発売しています。
ちなみにLZはLaoZhongの略です。

当機種については既に中華イヤホン界隈では話題になっており今後レビューは他にも上がって来ると思いますので今回は手持ちのK3003との比較レビューを書かせて頂きたいと思います。

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先ず結論から言うとA3はK3003をKill出来てはいません。
が、返り討ちに有っているかと言うとそうでもありません。

下記についてDAPはopus#1、K3003のフィルターはリファレンスを使用しています。

項目毎に分けて比較すると

・音場
これはK3003の方が広いです。A3も他のイヤホンに比べれば広い方なのですがK3003が圧倒しています。
音場に関しては広いほうが必ずしも良いとは限らないので好みの問題でしょう。

・定位感
僕がハイブリッド型を余り好きになれない理由としてダイナミックの中低域とBAの高域の定位がバランバランな機種が多いと言う偏見を持っているためと言うのがあるのですがA3は非常に整っています。
この点はK3003にも引けを取らないでしょう。

・解像度
これは明らかにK3003です。A3も高いレベルにありますがこの辺りは元のノウハウの違いが出てるのでしょうか。

・高域
どちらも高いところまで良く出ています。ただA3の高域は金属っぽい鳴り方をするので人によっては耳につくかも知れません。
最近はそうでもなくなりましたが昔のaudio-technicaの金属躯体イヤホンほど刺さる事はないです。

・中域
前述の音場の近さからかボーカルはA3の方が前に出て来る様に感じます。K3003が繊細とするならばA3は幾分生ぽさが感じられてこれはこれで中々良いです。

・低域
A3の方が多いです。箱出しの時点では低音が弱めの機種だなと言った印象でしたが鳴らし始めて10~20時間程で随分と強くなって来ました。
もっと鳴らしこんでみると強いと言うよりかは深い所から持ち上がってくる様な質の良い低音が鳴るようになって来ました。
K3003に比べれば多少中域に被って来ている様にも感じますが支配的と言う程でもないです。K3003がスッキリし過ぎているのもあるでしょう。

また、いくつか注意事項として
・エージング必須です。10時間程で変化を感じる様になりますが本領を発揮するのは30時間程鳴らしてからです。
・海外の記事にも有ったと記憶しているのですがケーブルを下に垂らす装着方法ですと耳の形によってはベントの穴を塞いでしまい音が変わる可能性が有るためSHURE掛けを推奨します。
・イヤーピースに関しては自分が普段使っているのより一つ大きいサイズを使うと良い様です。

以上、前置きの割に音質レビューが短い気もしますがプロフィールに書いてある通り僕の語彙力では中々難しいです。
言い訳臭くなりましたがこのLZ A3、価格を考えれば非常に素晴らしいポテンシャルを秘めたある意味恐ろしい機種であると思います。

高域のよく伸びる機種が好きな方や何本もイヤホンを所持してる様な方であれば一つ買っておいて損はないでしょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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